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作品概要
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400年の捕鯨の歴史を受け継ぐ千葉 南房総
- 房総半島の南の端、東京から目と鼻の先に和田という町があります。
ここは、毎年夏になるとツチクジラという鯨を年間26頭捕獲し、水揚げする捕鯨の町。
解体場は屋根はあるものの壁はなく、オープンで丸見え。たくさんの人々が見物するなかで、10mもの鯨は大きな包丁で切り刻まれ、肉としてその場で販売されます。
江戸時代から400年にわたる捕鯨の伝統がいまもこの地で受け継がれているのです。 -
日豪の血を受け継ぐ少年が捕鯨の町に
- この伝統捕鯨の町に、海くん(17)が移住してきたのは5年前。
「この町から見える真っ青な太平洋にほれ込んだ」というお母さん・ユカさんに連れられてやってきました。
海くんは日本人とオーストラリア人のハーフ。ユカさんはオーストラリアでホエールウォッチングのガイドをしていましたが、“鯨を食う野蛮な日本人”に対する視線は常に冷たかったといいます。
ユカさんはこの捕鯨の町で、解体される鯨を海くんに見せ、その肉を料理して食べさせてきました。
鯨を食べる日本の文化をわかってもらうために。
鯨を食べることと鯨を愛することは矛盾することではないことをわかってもらうために。 -
鯨捕りになりたい
- 中学2年生の職業体験で、海くんは自ら鯨の解体の手伝いを選びます。
そして、「鯨捕りになりたい」と言い出します。
捕鯨船に接し、乗組員になるためにはどうしたらいいかを尋ね、海くんは進路を船員を養成する館山の高校に定めました。 -
IWC脱退の夏 少年は進路を決める
- そして海くんが3年生になった今年の夏、日本は、IWC(国際捕鯨委員会)を脱退することに。
南氷洋での捕鯨から撤退する代わりに、EEZの200カイリ内での商業捕鯨ができるようになり、日本の捕鯨が大きく変わろうとしています。
この夏、海くんは捕鯨船に乗り、鯨を捕る瞬間を見たいと思っています。
それでなお鯨捕りを目指すのか。
それとも他の生徒と同様に貨物船などの船乗りを目指すのか。
海くんの夏を見つめます。 -
【作家 C.W.ニコル氏 推薦】
- 「令和元年のこの年、日本の捕鯨も大きな転換期を迎える。
人は何を食べて生きてきたのか。これから何を食べて生きるべきか。
人間の根源的な問題を、弥富氏の丁寧な取材と真摯な目で描いてくれることを楽しみにしている。 C.W.ニコル」 -
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本プロジェクトのきっかけ
- この映画は、4年前の偶然の出会いから始まりました。
買ったばかりのセミプロ用4Kカメラを持って、私が一番最初に向かったのが南房総でした。
前の年にNHKディレクターとして関わった、捕鯨の取材を継続しようと撮りに行ったのです。
着くと捕鯨会社の庄司社長が「きょう、地元中学校の職場体験なんだけどさ、面白い子が来てるよ。」と話しかけてきました。「オーストラリアとのハーフだっていうんだけど、反捕鯨国の子が鯨の解体の手伝いに来るなんて面白いよねぇ」と嬉しそう。見ると目鼻立ちの違うかわいい男の子が混じっています。興味津々でカメラを回していると遠くから「カイくーん」と声が。見ると小柄な女性。この人がカイくんのお母さん、ユカさんでした。
上のトレーラー(予告編)は、すべてこの出会いの直後、4年前の夏に撮った映像です。
それから4年もの間、どういう形で世に出すか悩んでいるうちに「お蔵入りかな…」と思うときも
ありました。しかし去年暮れに日本がIWC脱退を決定したことで世に問うことになりました。
海くん親子との出会いといい、IWC脱退のタイミングといい、この作品に関してはほかにもたくさんの不思議な縁がありました。見えざる存在に「作れ」と命じられている気がしてなりません。
もしあの日あのとき、私が行き先を南房総にしなければ。
もしユカさんが仕事の手を休めて息子の職業体験の見物に来なければ。
この映画は絶対にできることはなかったでしょう。
トレーラーのなかの海くんはいま、ハンサムさに精悍さを加えましたが、素直な性格は当時と
変わっていません。船員を養成する学校の3年生となったこの夏、彼がこの捕鯨の町で何を見、
何を考えるのかを見つめていきたいと思います。 -
目標金額
- 目標金額は500万円です。
集まった支援金は、
・4Kプロ用カメラなどの撮影機材借用費
・カメラマン、音声照明スタッフの雇用
・ロケ用レンタカー借用費
・劇中音楽の作曲委嘱料
・英語版字幕制作費
などにありがたく使用させていただきます。
なお、目標金額以上に集まった場合は、
作品のクオリティーを上げるために使わせて
いただくとともに、上映劇場数を増やすための
営業活動(海外向けも含む)に使わせていただく
予定です。 -
支援に対するお礼(リターン)
- ご支援いただいた方に、以下のお礼(リターン)をお送りします。
①お礼のお手紙 和田浦限定くじらドロップスつき【限定100】¥2,000
②お礼のお手紙 オールカラー企画書つき ¥3,000
③お礼のお手紙 鯨の絵皿(2枚組)つき【限定50】 ¥4,000
④映画観賞券(1枚)オールカラー企画書つき ¥5,000
⑤映画観賞券ペア(2枚)オールカラー企画書つき ¥7,000
⑥クジラ加工品「たれ」つき 映画観賞券(1枚) ¥6,000
⑦クジラ加工品「たれ」つき映画観賞券ペア(2枚組) ¥8,000
⑧クジラ加工品「たれ」&企画書つき 映画観賞券(1枚) ¥7,000
⑨クジラ加工品「たれ」&企画書つき 映画観賞券ペア(2枚組) ¥9,000
⑩鯨の竜田揚げ入りインドカレーを味わうランチミーティング【限定20】¥10,000
⑪鯨の歯に彫刻を施したネクタイピン【限定5】¥50,000
⑫監督と味わう高級くじら料理フルコース【限定12】¥70,000
⑬映画のエンドロールにお名前入れます。【小】【限定60】¥30,000
⑭映画のエンドロールにお名前入れます。【中】【限定20】¥100,000
⑮映画のエンドロールにお名前入れます。【大】【限定9】¥300,000 -
よくある質問
- Q.いつ見られますか?
A.撮影が終わったあと秋に編集し、12月には完成試写の予定です。
一般の方々への公開は、来年(令和2年)の2月から3月を予定しています。
Q.どこで見られますか?
A.地元・南房総地区での上映会のほか、東京での劇場公開を予定しています。
また、各地での劇場公開も目指しますが、まだ決まってはいません。
Q.お礼の品にあるクジラの加工品「たれ」とはなんですか?
A.「たれ」とは南房総地域独特の食べ物で、鯨の赤身を薄く切って醤油や
みりんなどを混ぜた調味液に漬け込んだあと、天日などで干したものです。
言ってみればクジラのジャーキーでしょうか。鯨の水揚げがあると、
和田の港の周辺はこの「たれ」を干す網がずらーっと並びます。
東京でもなかなか手に入らない珍しいものですのでぜひお試しください。
Q.エンドロールの名前が入る字幕の大きさは?
A.ご支援くださったかたのお名前を、作品の最後のエンドロールに掲載させて
いただきます。大きさは【小】が6人並びで10列、【中】が4人並びで5列、
【大】が3人並びで3列を予定しています。個人名でも企業名でも、愛する人の
名前でも愛犬・愛猫の名前でもけっこうですので、どうぞご検討ください。