森林大国・日本が抱える課題
- 日本は国土面積の67%を森林が占める世界有数の森林大国です。昭和20年~30年代には戦後復興のために木材の需要が急増したが、昭和39年に木材輸入が全面自由化されて外国から安くまとまった量の材木が安定的に供給されるようになったことが影響し、昭和55年頃をピークに国産材の価格が落ち続け、それに比例して林業経営者も減少の一途を辿るようになった。昭和30年に木材の自給率は90%だったが、今では20%にまで落ち込んでいる。世界有数の森林大国でありながら、供給されている木材の80%が外国からの輸入といった状況だ。
地方の主要産業であった林業は、国産木材の取引価格が安いために採算が取れず、間伐を行っても赤字になる現状だ。地域の若者は、都市部へ出てしまい、後継者不足や限界集落につながり、山村地域では林業の衰退とともに地域の活力も低下している。また、森林の放置・荒廃は近年、大きな環境問題にも発展しており、荒廃した森林は台風などの被害や大雨によって土砂災害を引き起こしやすくなっている。
国産木材の需要を高める
- 現在、日本全国の多くの山林において収穫期を迎えた人工林が伐採されないまま放置されており、収穫期を迎えた森林を伐採し、新たに植えて育て、伐採するというサイクルとすることが必要だ。そのためには、国産、木材を積極的に活用し、需要を高める必要がある。
日本最高峰といわれる神域・伊勢神宮の宮域林
- 今回のプロジェクトで提供するまな板の原料は、伊勢神宮の宮域林で育った生産量の限られた檜であり20年に1度の遷宮や修繕などの造営のために、伊勢神宮が必要とする木材を確保するための管理地域で育った伊勢檜を使用する。
熟練の職人の技術が生きている
- 原料となる伊勢檜の選定は、株式会社マルゴ。檜と杉を中心に天然乾燥木材にこだわって販売をしている。地域の信頼が厚く、社殿造営向けに木材を販売しており、全国でも天然乾燥木材を扱う数少ない企業だ。熟練の職人が、自然乾燥させた天然檜を切り分け、割れや大きな節がないかを吟味し、一つ一つ丁寧に仕上げている。一枚板のまな板は、接着剤、塗装、防カビ剤など一切使用しておらず、安心して使える。
- 入手が困難なため一般的には知られていないが、まな板の最高級素材だ。
- 伊勢檜・まな板は、堅すぎず柔らかすぎず最適な弾力性で刃当たりがよく、包丁の刃やまな板そのものも傷めにくいとプロの料理人にも認められている。油分も豊富で水切れがよいため乾きが早く、天然の抗菌性や殺菌作用にも優れていて清潔だ。
伊勢檜・まな板
支援者の皆様へ特別なプレゼント
- プロジェクトをご支援いただいた方には、伊勢神宮の宮域林で育った樹齢300年を超える「御山杉」(通称)で制作した「伊勢杉箸置き」を1注文につき1個プレゼントします。
- 写真と同様の熨斗を付け、梱包材でお包みして宅急便(送料別途要)にて指定のご住所にお届けいたします。